今回はコーチングから離れて……。
「NLPが誕生した頃、私たちは脳や神経について限られた情報しか持っていなかった。
それから約40年、神経科学の目覚ましい発達によって脳や神経の機能が明らかになってきた今、
神経科学の知見に基づいてNLPをアップグレードすることも可能だと思う」
今年5月、ランチをしながら来年の研修について相談していた時に、ジョセフ・オコナーさんがふと漏らした言葉だ。
確かに、一般にも知られるようになった神経科学の重要な発見はこの20年間に集中している。
共感や学習と関系していそうな
「ミラーニューロン」の発見は1990年代。
直観や決断と関系していそうな
「ソマティック・マーカー仮説」も1990年代。
知覚や無意識のリソースと関係していそうな
「脳のデフォルト・モード・ネットワーク」は2000年代の発見だ。
共感、学習、直観、決断、知覚、無意識のリソース。これだけ取ってみてもすべてNLPで扱うトピックだし、他にも記憶、言語、非言語的メッセージ、感情、思考などなど明らかになったシステムはゴマンとある。
それら最新の神経科学の知見をNLPのパターンと組み合わせ、新しいテクニックを探求する――オコナーさん曰く「アップグレード」しようというのだ。
そう言えばオコナーさん、最近ずっと神経科学を勉強していて、今年「コーチングと脳」についての本を出版するって言ってたな・・・!
「オコナーさん、それ、来年、やりましょう!」
そういうことになりました。
このように、オコナーさんと私たちチーム医療ラーニングとの間には、ざっくばらんに話し合える信頼関係と、2008年以来のトレーニング開催に関する連携があります。
また、そのすべてで通訳を務める小林展子先生(ICNLP認定NLPマスタートレーナー/ICC認定コーチトレーナー)とオコナーさんとの息もぴったりです。
この6日間コースはNLPと神経科学に関心のある方どなたでも参加できます。
すべてエクササイズ、体験を通して学び、修了者にはオコナーさんの会社Lambentから認定証が発行されます。
さて、2018年はどのような楽しく新しい学びが待っているのでしょう?
ちなみに言語モデルが大好きな私は「言語とメタ・モデル」が期待大! です。
NLPを神経科学でアップグレードする
~NLP and Neuroscience~
開催:2018年4月28日(土)~5月3日(木祝)の6日間
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
講師:ジョセフ・オコナー(Joseph O’Connor)
通訳:小林 展子 Ph.D.
予定している内容をちょっとだけ公開……
・神経科学による新しい「適格なゴールの条件」
・神経科学がトランスについて教えてくれること
・感情とソマティック・マーキング
・脳はどのように言語と関わるか
・共感的で信頼できる会話の神経科学
などなど
WEBページ鋭意製作中。開設は今しばらくのお待ちを。