「朝からごめんね、イライラしてて」
朝食もひと段落したところで妻が謝ってきた。
「え? 何の件で?」
「しいたんこが食べるの食べないのって」
長女しいたんこ・4歳の食べ方について妻はイライラしている。
今朝も食べるといってつつき回したフルーツを「やっぱり食べれない」というところで妻の怒りは頂点に達した。
しいたんこを叱りながら、“最近いかにこのようなことが多いか”という現状と、
“昨日も朝はこうでこうでああで、昼もこうでこうでああで”という詳細すぎる説明を私にしてくれたところだ
(私は研修運営で不在)。
それがあっての「朝からごめんね」である。
「まあ、そりゃあイライラするのも無理ないよ。ところで・・・」
と私は話題を変える。
「来年面白い研修すんの。表情とかボディランゲージから 『嘘』 を見破ろうっていう」
「へえ?」妻も関心を示した。
「その根拠の一つが“人類がユニバーサルに持つ感情とその対応する表情”ってやつで」
「何とかエクマンさんの? 怒りとか嫌悪とか」
「そうそうそれ。で、いま研修の宣伝材料を作るためにそれを復習しててね、
ちょうどあなたが朝から怒ってるからじーっと観察させてもらった」
「・・・」
「怒りのユニバーサルな表情の特徴って“唇が薄くなる”とか“眉が下がってお互いに寄ってくる”とかあるんだけど、
トレーナーのオコナーさん曰く“あごが上ってしゃくれる人もいる”っての。そしたらさ、
あなた(プププ)しいたんこにプリプリしながら(プププ)
下唇がくいっ、て出てるんだもん!
あ~怒ってる怒ってる! って笑いそうになってしまった」
「それでか~」と妻は何か納得した様子だ。
「いやさ、あなたが私のことじーっと見てるからさ、何だか
“妻よお前はそれでいいのか、4歳のかわいいわが子にそんなことで怒っていいのか”
って問われている気がして。
いやいや違うのよ! 私が怒るのもこんなに理由があるのよ! って昨日のことを必要以上に説明してしまった(笑)」
「うわ姑息~(笑)」
というわけで、妻の防衛機制を引き出した朝のエクササイズは笑顔にて終了。
妻は「やりすぎたら謝る」というモデルを子供たち見せる役なので、その後しいたんこと仲直り。
次女さんちゃんと三人で遊びに出たのでご安心を。
しかし(プププ)あごがくいっ、て出るのね。ホントに・・・!
怒りの表情についても触れてます。オコナーさんの動画掲載!
欺瞞 見抜き方と対処法
開催:2018年5月4日(金祝)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
講師:ジョセフ・オコナー(Joseph O’Connor)
通訳:小林 展子 Ph.D.