過去記事
【第一回】もし接骨院の院長が「人前でのあがり克服」にサイコセラピーのアプローチを学んだら
お前、『スターウォーズ』は好きか。
はい普通に。
エピソードⅤ「帝国の逆襲」はいいな! 物語が同時に進行してるって感じが。
アンタのことだから本筋と関係してるんでしょうが、今回は特にわからねえな。
話が遠すぎませんか?
a long time ago in a galaxy far,far away…. だけにね?
別にうまいこと言ってないから。
澤畑伸一郎
「痛みだけでなく、弱みまで克服する接骨院」上水戸接骨院・整体院院長。佐々木の後輩。パダワンとして修行中。
ルークがマスター・ヨーダの元でジェダイの修行をするだろ。惑星ダゴバで。
はいはい。
その修行の大きなテーマが「フォースの暗黒面との対決」だな。洞窟のシーンとか。
いわゆる「洞窟の試練」というやつですね。自分のもっとも恐れるものが出現するという。
そうだ。洞窟に入ったルークは恐るべき敵、ダース・ベイダー卿と対峙する。
先輩相変わらずダース・ベイダーを敬称で呼んでるんですね。
ルークは光線剣を抜き放ち、ベイダー卿の首を落とす。だがマスクの下から出てきたのは・・・。
ルーク自身の顔だった。・・・これって真の敵は自分自身とかそういう意味なんでしょうか。
フォースは世界にあまねく満ちる理の力とか説明されてるな。初期の訳が「理力」だったように。
東洋的な天人合一、梵我一如とか、世界と調和する人間の在り様を現わしているのだろう。
そこでフォースの暗黒面だ。
その逆ってことですか。世界と調和していない在り様?
怒りや恐れ、不安や敵愾心。人の真の力を発揮させないもの。
またそういう自分を恥じ、隠し、防衛することに自分のエネルギーを浪費させるもの。
・・・。
怒りや敵愾心は一時的に自分の力を増してくれるかもしれない。
だが世界と調和の取れた、つまりフォースを正しく使うものには結局敵しない。
つまり「洞窟」は怒りと恐れをもって戦えば滅ぶのは自分であると?
分かってきたじゃないか。
ユングという心理学者を知っているか。
カール・グスタフ・ユング。名前ぐらいは。
ユングはフォースの暗黒面のことを「影」と呼んだ。
ほう?
影とは自分のそうあって欲しくない一側面のことだ。認めがたい自分のことだ。
どういうことです?
実は〇〇が怖い、どうしても〇〇がやめられない、〇〇のことを言われないかと気が気でない・・・。
「これさえ無ければもっと自分らしく生きられるのに」というのが影だ。
ダイエットしてるのに焼肉食べ放題に行っちゃう俺のバカ! ってやつですね。
そうだな(バカってところ込み)。
というわけで、いまお前にとってタイムリーな影は「人前であがる自分」だ。
そこにつながる!
自分の一側面を影として抑圧し、残りの側面こそ「自分」という態度がいろいろ問題を起こす。
確かに人前であがる自分は真の自分じゃない感があります。
真も何も、お前しかいないのにな。
このフォースの暗黒面をどうすれば?
まあ少なくとも、
という自己開示があるので影に気づいているということだ。これは大きな一歩。
次は「ああ俺は“人前であがる自分は嫌だなあ”と思っているな」というメタ認知だ。
すりゃ「影も自分」と統合が起き真の自分に、正しきフォースの導きに従えるのだ。
なるほど! ではその影の統合の具体的方法などを教えてk
澤畑よ、盗人にも三分の理という言葉があるだろう。
はあ、いや早く方法を・・・。
影には影の言い分があるとは思わんか?
影の言いb
だからダメだって言ってるんだ!
それがアンタの暗黒面だよ!
(つづく)
まとめ:「こうであって欲しくない自分=影」と「それを抑圧した残りの部分=仮面」。統合するとあなたの真なる自我が誕生する。