明けましておめでとうございます。チーム医療ラーニング佐々木です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまはどのようなお正月を過ごしましたか? 私たち一家は鬼怒川温泉に行ってきました。妻方の親戚大集合です。
私は鬼怒川に行くのは初めて。もちろん温泉は楽しみでしたが、一番の目当ては日光江戸村! 我が子は忍者装束で江戸市中を走り回り(黒装束なので忍べていない)、私もサムライごっごを楽しみました。江戸の春じゃのう。
予想外の嬉しさもありました。
鬼怒川温泉ってSLが走っているんですね!
到着した日はSLの運行日。乗ることは叶いませんでしたが、鬼怒川温泉駅前にある転車台でSLの方向転換を見ることができました。
到着を今か今かとを待ち受ける私たちに遠くから聞こえてくる汽笛の音。見えた! 初めて目にする動いているSL! プレートには「C11」とある。多分小さめのSLなのだろうけど、ガッシュガッシュという蒸気の音がとんでもない力強さを感じさせる。
SLを載せて転車台は180度回頭。鬼怒川の山々に汽笛を響かせて、SLはゆっくりと力強く去っていく。
私も子供たちも大満足。
妻「すごかったね~」
私「うん、やっぱり転車台はいいなあ」
妻「それはどうでもいいけど」
私「!?」
転車台って男の子のロマンですよね。巨大な乗り物の進行方向を変える転車台。特撮モノの秘密基地でおなじみのアレ。そこには単純なメカニズムへのあこがれがある。この素敵さ、素晴らしさが妻には分からんもんかなあ。
だがしかし。
その「素敵さ」「素晴らしさ」は転車台の中にはないことも分かってます。転車台はただ転車台としてそこにあるだけ。転車台は私の価値観や意味づけに触れ、「素敵さ」「素晴らしさ」を呼び起こし、それを私が転車台に貼りつけたのです。
いわゆる「投影」です。
何かをすてきだと思う / あるいはひどいと思う
転車台にロマンを感じる / あるいはどうでもいい
すべて投影ですね。
別に特別なものじゃありません。私たちにとって投影は自分を守る方法でもあります。
自分にとって「そうでありたくないもの」「受け入れがたいもの」を外に出して楽になろうとするのです。
「あの人はケチだ」と過剰にいう人 → ケチなのは自分
「あの人は私を嫌っている」と過剰にいう人 → 実は自分があの人のことを嫌っている
というわけです。
私たちは毎日当たり前のように投影しています。言われなくても投影しちゃう。だから江夏亮先生は投影を
トラウマセラピーの手法として利用しました。
「自分のものとして受け止めきれないモノは投影するんだからだったら最初から投影する対象を作ってあげて、そこにバンバン安全に投影してもらいましょうと」
なぜトラウマセラピーに投影が有効なのか?
投影が安全・安心なセラピーにどう繋がるのか?
その方法をどうやったら学べるのか?
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