佐々木です。
前回は「杉田塾」を思いついた頃のお話をしました。いやあ、あれから何年ですか? 懐かしき日々です。
ですが思いついただけでは「杉田塾」は始められません。
肝心かなめの杉田峰康先生のお考えはどうか……?
私のアイデアをお話すると、杉田先生は静かに微笑んで次のように言ってくれました。
「私も自我心理学から自己心理学への展開に対応するために、交流分析の理論と技法を学び直す勉強会が欲しいと思っていました。
それに講演が記録に残るのも私にとっては嬉しいですね。ぜひやりましょう」
このように「杉田塾」は杉田先生の全面的賛同を得てスタートしました。そして、私は“講師”だけではない、“一個人”の杉田先生を知ることになりました。なぜなら、「杉田塾」の内容を収録するために、毎月一回、何年も何年も先生のご自宅にお邪魔したからです。
よーく覚えています。講演時の雰囲気とご自宅で私を迎えてくれるそれとのギャップにびっくりしたことを。
「やっ、佐々木さん。元気?」
通い始めの頃、居間でかしこまっている私に気さくに声をかけてくれる杉田先生。その姿は……。
「えっ? 普段ジーパン履かれてるんですか?」
「ええ、アメリカ生活が長かったものでね。履きなれてるんです」
シャツとジーパン姿の杉田先生は、とてもリラックスして「杉田塾」の収録を楽しみにしているようでした。あたかも「佐々木さんもリラックスして楽しんで」と言ってくれているかのよう。
また、毎回奥様が用意してくれるおやつやごちそうもお邪魔する楽しみの一つでしたが……。
「えっ? ステーキなんか召し上がるんですか?」
「結構好物なんですよ。スニッカーズですか? チョコバーなんかも食べますよ」
青年期、米国で心理療法の修業に明け暮れていた杉田先生の、その文化的バックグラウンドを垣間見た気がします。
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それから私は、毎月の原稿をいっしょに考え、新セミナーの企画を相談し、心理学だけでなく社会状況やお互いの近況等々、様々な話題を通して交流分析の巨人・杉田先生とその研究成果杉田塾から様々なことを学びました。
そうして誕生したのが、「杉田塾~杉田峰康先生と学ぶ統合的交流分析療法」です。
今回の「統合的交流分析療法」編は最初の作ったものでもあり一番思い入れのあるコースです。
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