「うぎゃ~! エリクソン催眠はもういい!」
7月から8月にかけての私はこんな感じ。なぜなら、この9月に完成予定の新DVD『エリクソニアン催眠 初級編/中級編』の動画チェックで毎日のようにモニタとにらめっこしていたから。
初級4枚組、約7時間半。
中級3枚組、約5時間。
ただ学びのために見ているのではない。アラを探さなくてはならないのである。
それも一回だけならいい。やれモアレだ、それフリッカーだ、修正点が見つかってしまうと再出力した動画を一からチェックである。
音声ノイズだ → 一からチェック。
画面切り替えがおかしい → 一からチェック。
川辺のテロップ誤植 → 一からチェックぅぅぅ!
「うぎゃ~! エリクソン催眠はもういい!」
お分かりいただけただろうか。
それでも何とか耐えられたのは理由がある。
一つは内容が再々々々々鑑賞に堪えられるものであること。
講師は米国フェニックスからやってきたミルトン・H・エリクソン財団チーフトレーナー、ブレント・ギアリー博士。なんとも気さくな先生で、ド派手なネクタイがトレードマーク(催眠に入れようとしているのか?)。
そのレクチャーはエリクソン催眠を一から十まで知り尽くしたもので、参加者の質問に対しても当意即妙。私も大いに学ばせてもらった。
例えば、
浅い催眠、深い催眠という考え方は古いだけでなく間違っている。
“エリクソンと言えばメタファー”というイメージは嘘である。
ミルトン・エリクソンに関する様々な逸話など。
そして圧巻の催眠デモンストレーション。初めて目の当たりにしたが、被験者に有用な物語を小一時間、その場で物語るんだな本当に! これはトランスに入るのもうなずける。
そしてもう一つの理由は懐かしさから。
実は私と川辺はこのワークショップ全4日間の撮影にお邪魔していたのだ。
そうそう、そうだったそうだった、とギアリー先生や会場の雰囲気を思い出しながらの動画チェック・・・。
それでも限度と言うものがある! うぎゃ~!
というわけでやっと私の手を離れたこの作品。早くブツとして手に取ってみたいものである。
DVD『エリクソニアン催眠 初級編/中級編』
指導:ブレント・ギアリー博士(Brent B. Geary, Ph.D.)
監修:日本エリクソン・クラブ