フォーカシング創始者、ユージン・ジェンドリン博士の薫陶を受けた「世界のIkemi」
池見 陽(いけみあきら)
・臨床心理士
・医学博士
・関西大学 臨床心理専門職大学院 教授
・The Focusing Institute 理事
ボストン大学で心理学を専攻し哲学を副専攻、シカゴ大学大学院で心理療法フォーカシングの創始者である哲学者ユージン・ジェンドリン博士のもとで学ぶ。
北九州市立医療センター(旧北九州市立小倉病院)心療内科で臨床心理士として勤務。日本で初めて九州大学で心療内科を設立した親戚である池見酉次郎から臨床について多くを学ぶ。
自律訓練法などのセルフ・コントロール法における意識を研究するため産業医科大学で精神生理学の研究に従事。その後、岡山大学教育学部で助教授、神戸女学院大学で助教授・教授、関西大学文学部教授を経て、2009年より関西大学に新設された臨床心理専門職大学教授となる。
The Focusing Institute (USA) 理事、パーソン・センタード・アプローチの国際学会であるWAPCEPC理事、日本人間性心理学会常任理事、日本フォーカシング協会会長、第21回フォーカシング国際会議実行委員長などを歴任。
■ 「感じる」ということの世界を見ていただけたら ~フォーカシングとは?
人が感じていることには意味があり、それを表現して耳を傾けることで、人生の次の一歩・ヒントが暗示されます。その心の実感に触れる具体的な技法がフォーカシングです。
■ 池見陽先生の 「立ち居振る舞い」 「声の調子」 「間」 から学ぶ ~ DVD教材シリーズ
有名なロジャースの「必要十分条件」、実はこれはクライエント中心療法の理論ではありません。それは「あること」が起きたときには満たされているであろうと予想された条件です。
このことが日本における解説でほとんど取り上げられず、さらにクライエント中心療法の具体的なやり方をロジャースは語らなかったため、態度であるはずの「純粋性」や「肯定的関心」がクライエント中心療法の技法だと勘違いされてしまいました。
なぜ傾聴とフォーカシングなのか。それは1975年以降、ロジャースにとって共感するとはフォーカシングすることだからです。
池見先生が原典に当たってロジャースの言わんとしたことを解説し、傾聴史のねじれを解消します。
■内容
1.傾聴とフォーカシング
2.ジェンドリンとフォーカシング
3.エクササイズ:アニマル・クロッシング
4.デモセッション:フォーカシング
5.ロジャースと傾聴
6.デモセッション:傾聴
7.エクササイズ:気づきの傾聴
“クライエントがあるがままでいられるようになる”それが心理療法の目的ではないでしょうか。
西洋由来の心理療法は個人の内面を分析し、洞察を得ることでそれを達成しようとしてきました。対して、東洋はそのような「達成」や「直面」という恐ろしい響きの作業ではなく、今、ここで、自分がすでにありのままであることに気づく道を選びました。その道の一つが「瞑想」です。
池見陽先生は自らも瞑想を実践し、瞑想そのものや瞑想と組み合わせたオリジナルのフォーカシング技法を心理臨床に活用しています。自分のための瞑想を超えて、カウンセリングやセラピーに堪えうる「クライエントを援助できる瞑想」を学べるDVDです。
■内容
1.マインドフルネス
2.青空フォーカシング
3.クリアリング・ア・スペース
4.観我フォーカシング
人には、言葉に先立った“なんとなくからだで感じられている感覚”があります。それをフェルトセンスといいます。そのフェルトセンスには意味があります。フェルトセンスを大事にすることで、「日常生活、人生の次なるヒント」を頭で考えている以上に受け取りやすくなります。そして、フェルトセンスに触れて関わる体験がフォーカシングです。
このDVDでは、池見陽先生がフォーカシングの基礎を解説し、自らクリエイトした多才なワークを紹介します。
また、池見先生のフォーカシングセッションを通して「クライエントのフォーカシングをサポートするアプローチの仕方」を学ぶことができます。
■内容
Disc1
1.講義:フォーカシングとフェルトセンス
2.セッション1:フォーカシング&感想
Disc2
1.講義:スペースが現れる(クリアリング・ア・スペース)
2.セッション2:スペースが現れる&感想
3.セッション2の解説
4.ペアワーク1:スペースが現れる
5.ペアワーク2:スペースが現れる+フォーカシング
6.漢字フォーカシング
7.体験過程流コラージュワーク
まず「フォーカシングとは何か?」を学びたい方におススメのDVDです。
前半は池見先生が成立過程や重要ポイントなどフォーカシングの全体像をたっぷりと解説する理論編。後半はフォーカシングの実際の2つのセッションを通して、進め方のポイントを学べる実践編からなっています。