型にはまらず、自由で、穏やかで、面白く、抜群の間。「Mr.ゲシュタルト療法」
百武 正嗣(ももたけまさつぐ)
・日本ゲシュタルト療法学会 理事/スーパーバイザー
・ゲシュタルトネットワークジャパン 理事長
1945年新潟生まれ。中央大学理工学部卒。
1979年カリフォルニア州立大学大学院心理学科卒。
帰国後、(財)神奈川県予防医学協会で健康教育にヨーガ、心理学を取り入れる。
ゲシュタルト療法をパールズの弟子であるポーラ・バトム博士(Paula Bottome Ph.D.) に学ぶ。
ポーラ・バトム博士がゲシュタルト療法を広めるために設立したGNPRの事務局を引き継ぎ、現在のNPO法人GNJの設立と普及に努める。また、2003年から全国のゲシュタルトセラピストの連絡協議会を開催し、より広く一般へのゲシュタルト療法の普及を願い、日本ゲシュタルト療法学会を設立。ゲシュタルト療法にフェルデンクライス・メソッドを取り入れたワークなども指導している。
言葉ではなく身体感覚に焦点を当てていく ~ ゲシュタルト療法とは?
ゲシュタルト療法は、未完結な問題や悩みに対して、再体験を通して「今、ここ」での気づきを体験することができる心理療法です。言葉だけではなく、身体表現(ジェスチャー、涙など)のような非言語的な表現を重視するのが特徴です。
百武先生の 「立ち居振る舞い」 「声の調子」 「間」 から学ぶ ~ DVD教材シリーズ
ゲシュタルト療法は言葉や解釈よりも「経験」を大切にするサイコセラピーのため、はたから見ると何が行われているのか分かりにくいのも事実です。そこで百武先生が原理と特徴、「気づく」とはどういうことかを体感させてくれるレッスン、そしてゲシュタルト療法の実際のワークを通して、ゲシュタルト療法の基本的な要素を解説してくれます。
特に実際のワークでは、エンプティチェア(空椅子の技法)、身体症状に声を与える、などのゲシュタルト療法の典型的な技法に加え、百武先生が得意とするフェルデンクライスメソッドのアプローチも収録しました。
「エンプティチェアというのはゲシュタルト療法の基本的なテクニックで、見ているだけで使える部分もあると思います。でも、そこにどういう背景があるのかというのが意外と理論化されていなくて、みんな行き当たりばったりでやってることが多いのですが・・・」
百武先生のそんな言葉で幕を開けるこのDVD『エンプティチェアはこう使う!』。タイトルの通りエンプティチェア・テクニックにこだわりました。
エンプティチェアを効果的に使うための理論的背景、練習法とそのデモンストレーション、使い方のポイント、そして実際の使い方を百武先生のワークを通して学びます。エンプティチェアを使って自分の問題をセルフワークしたい方、なんとなく椅子を行ったり来たりさせているのを卒業したい方は必見です。
「フェルデンクライスメソッド」とは、人間の赤ちゃんの発達過程、人類の進化、人間の神経構造、日常の動作などの<身体の動き>を通じて気づきを高めるメソッドです。創始者モーシェ・フェルデンクライス博士が解剖学、生理学、心理学の知識をもとに人間の動きのパターンを研究し、1940年代後半に完成させました。
このDVDは、百武先生によるフェルデンクライスメソッドの解説、ATMやFIの実際、そしてゲシュタルト療法の途中からフェルデンクライスメソッドに切り替えるワークなどを収録しており、フェルデンクライスメソッドの基礎から応用までを学べます。
「クライエントに触れてあげたら助けになりそうだ。でも<クライエントに接触してはいけない>と習ったし、そもそもどうやって触れていいか分からない・・・」というあなたに是非学んでいただきたいメソッドです。
「からだに気づく」「自分の外の現実の世界に気づく」そして「自分の思考/考えていることに気づく」。ゲシュタルト療法では必要な時に、瞬時に3つの領域のどこかに意識を切り替えられる状態が「健康な状態」と考えます。
そして、ゲシュタルト療法のファシリテーターは、クライエントがあるパターンにとらわれているとしたら、クライエントの意識が行っていない領域に気づきを促すようないろいろ提案をします。それにより、クライエントは3つの領域に意識を向けることを通して、自分がどんな世界を作り出しているのかということに気づいていきます。
実際のワークとその解説を通して、百武先生のアプローチから多くを学べる教材です。