【杉田峰康先生の連続講座】
自己間関係理論と交流分析の接点
~スティーブン・ギリガン『愛という勇気』を読み解く~<全2回・4日間>
こんな方におススメ!
講師ではなく「共に学び合う仲間」としての杉田先生からじっくり学びたい方
自分の心理臨床に「西洋と東洋の考え方を統合したアプローチ」が必要とお考えの方
杉田先生が惚れ込んで個人的にまとめてきたという“自己間関係理論”に関心がある方
志を同じくしたメンバーと、お互いに刺激し合う学びの時間を過ごしたい方
まったく別の理論を通して見ることで、交流分析をより深く理解したい方
セミナーのポイント
杉田峰康先生といっしょに学ぶ全4日間の連続講座です。少人数でじっくりと、講師と参加者という関係を超えて共に語り学び合う濃密な学びの場をご提供します。
講座のテーマは西洋と東洋の考え方を統合した“自己間関係理論”と交流分析の接点について。「日本人のための東洋的交流分析」を探究してきた杉田先生が惚れ込んだこの理論を、スティーブン・ギリガン著『愛という勇気』を通して学びます。
深い東洋的理解に感銘を受けた“自己間関係理論”~杉田先生のメッセージ
このたびはチーム医療が昨年、一昨年に引き続き、交流分析の実践・指導に当たっておられる先生方、あるいは交流分析によって自己理解を深めたいとお考えの方々と、私(杉田)が共に時間をもつ小グループの勉強会を企画してくださいました。
私は交流分析が1972年に九州大学心療内科に導入されて以来、恩師の池見酉次郎教授と共に本法を研究し、実践してきました。その間に本法が西洋的な自我の発展に焦点を合わせて構成された理論であるために、東洋の背景を持つ日本人にはしっくりしない点が少なくないことに気づいてきました。
しかし同時に今日の心理療法の統合の動きの影響を受けて、交流分析もフロイト、ユング、アドラーを超える関係性を中核とするアイデンティティを確立しつつあります。
2017年の連続講座は全2回、4日間にわたって、私が長年、その深い東洋的理解に感銘を受け、また今なお学びつつあるスティーブン・ギリガンの著書『愛という勇気』に基づき、ギリガンの唱導する「自己間関係理論」とその活用法を紹介させていただきます 。
また、自己間関係理論と交流分析との接点について考えてみたいと思います 。
本会の開催にはご多忙なTA実践者・指導者を考慮し、本年9月と11月の週末(土日)2回を選びました。日頃の出来事に対する参加者のご意見などを含めて、この機会に自由なお話し合いができれば幸いです。
講師:杉田峰康
ランチや飲み会も杉田先生とご一緒した濃密な時間~担当佐々木のメッセージ
「いつかは自己心理学としてのTAをじっくりと学ぶ小さいグループをもって、あの『ブルーの本』を読み解けるような人を育てたいですねえ」
そんな杉田先生の想いを受けて、
2015年 自己心理学としての交流分析の展開
書籍『交流分析(ブルーの本)』を読み解けるようになる
2016年 前年の内容をコンパクトにまとめ、さらに
対象関係理論やユング心理学などをふくむ統合的視点を加える
をテーマに連続講座を開催しました。
開催にあたって私から杉田先生にあるお願いをしました。それは「ネクタイをはずしていただくこと」。志を同じくする小さなグループですから、講師と参加者ではなく「共に学び合う仲間」という場を作りたいという私の希望を先生は快諾してくれました。
そのような仲間として、ランチやナイトセッション(という名の飲み会)も杉田先生とご一緒した濃密な時間を過ごしました。おかげさまで参加者の方からも大変好評をいただきました 。
そして今年は杉田先生が「いいなあと思って個人的にまとめていたんです」という “自己間関係理論”をテーマにした4日間。今年もとても楽しみです(特にナイトセッションが)。
ご参加にあたっての杉田先生の希望はただ一つ。
「オープンなセミナーではなく、交流分析:TAを学びその全体像を理解されている方々を対象として行いたい」
上記メッセージにもあります通り、杉田先生は一方通行でない「自由なお話し合い」ができることを期待しています。そんな自由な学びの場にぜひいらしてください。心からお待ちしています。
チーム医療 佐々木
受講者のコメント
「想像を超えた深さでの洞察」
「濃密なディスカッションもとても勉強になった」
「夢のような素晴らしい時間でした」
「予想をはるかに超えた充実と喜びの学び」
チーム医療ラーニング社員のセミナー関連記事
※リンク先はチーム医療ラーニング公式Facebookになります。
講師
杉田 峰康(すぎた みねやす)
福岡県立大学名誉教授
日本交流分析学会名誉理事長
日時
【第1回】 2017年9月16日(土) 17日(日)
【第2回】 2017年11月25日(土) 26日(日)
※いずれも初日10:00~17:00
二日目9:30~16:30
プログラム
・プログラム(アウトライン):
『愛という勇気』は次の3部に分かれています。
第1部:自己間関係理論の理論的・論理的な原則
第2部:原則を関係的な行為に移す場合に必要な練習方法
第3部:これらの原則と練習を用いた3つの治療方法
Ⅰ.先ず、本法は関係性を支える基本的前提として東洋と西洋をむすんでおります。
・ギリガンは「どの人間の中核にも破壊されることのない“しなやかで柔軟な部位”があり、生命は絶えることなくこの柔軟な部位を通過して流れている」といいます。
・東洋的な行法の中核になるのは、いわゆる「肚」の錬磨であり、臍下丹田(下半身)に心と体を安定させるために、腰骨を立て、下腹をしめる法が活用されています。
・アメリカの交流分析家で牧師のM.ジェイムスの「各人には生理・心理的側面に加えてスピリチュアルという“内なる核”を持つ」という考え方にも近いと言えましょう。
Ⅱ.本法には次の3つのゴールがあります。
1)関心を「認知で経験される自己」(Cognitive Self)の能力や資源と再統合させる:この自己は頭部にあって精神分析の意識、交流分析の<A>、一般的には知性に近く、その働きは経験を後見(スポンサー)し、異なる自己間の関係性を発展させます。
2)身体内部にあって感情や感覚として自覚される自己(Somatic Self)は、「人生で無視された自己」(交流分析でいう禁止令の下にある自己)を後見します。
3)「関係を支える自己」(Relational Self) は局在することなく、その機能は内部で起こる気づきをその源と再統合させることにあります。
Ⅲ.人間が自分より大きな存在に繋がっているという実感が得られる
1)東洋の身心医学的視点:内なる{気}(生命力)は我々を生かしている大自然の「気」(生命力)と交流している。すべて治療法の原点を「内なる気」の活性化に置く方法には限界がある。
2)西洋の視点:これはユングの元型や超越的機能の考えに基づくアプローチで本書の第7章に紹介されています。また最近話題のハーガデンとシルズの共著『交流分析:心理療法における関係性の視点』の症例報告にも見られるものです。
※間に休憩をはさみます。
※昼食は各自でご用意ください。
※内容は変更、追加される場合もあります。
定員
最大10名様まで
会場
〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-42-1 折原ビル TEL.03-3945-0771(代表)
その他
・本講座を修了した方は、杉田先生直筆サイン入りの「受講証明証」を発行します。
・本セミナーは臨床心理士資格更新ポイントを申請予定です。
参加者6名以上のセミナーで、臨床心理士が30%以上かつ5名以上の場合に申請します。
参加費 【予約前納制】
早期割引
129,600円 (税込)
- 2017年7月18日(火)まで
通常
162,000円 (税込)
※2015年、2016年の連続講座参加者
97,200円 (税込)
お申込みの流れ
★ページ下部の【カートに入れる】ボタンをクリックしてお申込みください。
★お申込はお席がある限り直前まで承ります。
★お申込の受付は定員になり次第終了いたしますが、その後は「キャンセル待ち」を承ります。
★自動返信にて、受付メールをお送りいたします。
★その後、クレジットカード決済もしくは銀行へのご入金を確認次第、改めて受付完了メール、デジタルチケット(受講証)メールをお送りいたします。
★郵送物はございません。
★会場受付にてお名前をお申し出ください。
★メールにてお送りするデジタルチケットは保管用のため、印刷または会場での提示の必要はございません。
キャンセル 締め切り
ご入金後にキャンセルされる場合、2017年9月6日(水)までに必ずご連絡をお願いします。
返金手数料【本体 1,000円+消費税】を差し引き残金をご返金します。
この期日を過ぎた場合は、ご参加費のご返金は致しかねますので、代理の方のご出席をお願いいたします。
支払方法
セミナーはクレジットカード決済または銀行振込となっております。
銀行振込をご希望の場合は、下記の口座までご入金ください。
お送りする返信メールでも振込先口座を申し上げます。
りそな銀行 大塚出張所(店番313)
口座番号:(普通)1344812
口座名義:株式会社チーム医療ラーニング
※銀行振込手数料は各自ご負担下さい。
お願い
セミナー会場での録音やデジタルカメラ・ビデオカメラなどでの撮影はお断りします。
当日申込
セミナーのお申込みは事前の予約受付を原則としております。
あらかじめご了承下さい。
¥97,200 (税込)
在庫切れ